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「“これがしたい”が、 “できる”になる」

岡田健成

東京大学 教養学部4年 統合自然科学科統合生命科学コース市橋研究室

やりたいことがあるが、まだ武器が揃っていない人へ。

 

身の上話をします。

僕は、東大の文科一類に入学した後、法律や政治学を学んでいました。

 

しかし、これからはテクノロジーの時代だ!そしてITの次はバイオテクノロジーがくる!生命科学の社会実装ができる人材になりたい!と思い、理転しました。

 

そして、大学後半では合成生物学という分野を研究し人工生命の研究を行った後、現在は大学院で、細胞を育てて食べられるお肉を作る、ということをやっています。

 

このようなお肉は「培養肉」と呼ばれ、これから人口増加で起こると予見されるタンパク質不足などの課題解決方法として、期待されています。現在、僕は研究の傍ら、この培養肉などの細胞から農作物を作る(=細胞農業)に関する情報を収集し、産官学市民に提供するNPO法人日本細胞農業協会で勤務しています。

 

培養肉はテクノロジー面に加え、法社会学、食糧安全保障などとも深く関連しており、自分の法学系の文系出身という identity とも親和性が高く、さらに「食」「モノづくり」「生命科学」が好きな自分の identity も相まって、このようなお肉を自分でデザインできる培養肉はとても楽しい領域です。

 

さて、前置きが長くなりましたが、このような背景の中、培養肉をどう社会実装するか?他国はどのような戦略をとっているか?について分析・還元することなどについて自身の興味・研究・勤務先の関係から関心があります。そのような、何かを社会に落とし込むことを考える上で必要になってくるものの一つが「金融リテラシー」です。

 

培養肉に限らずそうだと思いますが、何かやりたいことがある中で、技術など一面だけを見ていても、自分の関心領域をいかに社会に適用するか?は見えてこないわけですね(当然ですが)。

 

実際に、以前の自分は、技術面や業界ニュースについては知見が溜まっていたものの、一つの経済的ニュース___例えば何億調達した、とか、企業戦略がこのように決定された、とか、業界の株価がどうあがった、とか、決算書がどうだ、とか___を見ても、いまいちピンとした感覚が得られず、もどかしく思っていました。(特に、培養肉は世界中で投資が盛んになっており、膨大な経済ニュースが解釈不足になっていたことは、様々な自分のやりたいことを阻害する要因になっていました。)

 

これを読んでいる方には、起業・大企業での新規事業立ち上げ・官僚サイドからの法改正・コンサルタントとしてのセカンドキャリア、社会への情報発信、どんな形であったとしても、様々な領域の中で「これやってみたい!」という意思を持っている人も多いと思います。しかし、(かつての自分がそうであったように)経済ニュースにピンと来ず、やりたいことを実現できないもどかしさを感じている人も多いと思います。

 

そう、そんな我々には「金融」という武器が足りていなかったのです。

 

IAは、あなたにやりたいことを実現する金融リテラシーと意思決定の方法を授ける。

 

もしあなたが、やりたいことがある中で、「金融」の武器を持っていないため自由に身動きが取れず、やりたいことを実現できないと思っていたら、Identity Academy(以後IA)への参加は最良の解決策の選択肢の一つと言えるでしょう。

 

実際の講義の中で、Goldman Sachs の幹部、PEファンド、ユニコーンでの上場経営者、電通やMcKinsey 出身の現役起業家などから、マクロ経済学、企業価値の向上施策、資本政策、株式市場、事業計画...などなどについての経済・金融の実務に即した知見を得られるのですから。

 

また、本講座では、リスクマネジメントを学ぶことができます。これは、普通の人ならば本能的に避けてしまうかもしれない、リターンは大きいが不確実性(リスク)の高い選択肢を、リスクを自らの許容度内に収めるように合理的に設計・選択し、結果リターンを最大化する意思決定手法です。

 

これはまさに金融領域の株・債券のトレーディングなどの業務で行われている営みに他なりませんが、この考え方は、何かしたいことがあるが、どういうように今後リターンを大きくするように意思決定すれば良いか?という迷いがちな点について、なんとなくエイヤっと決めるのではなく、合理的に決めることができる思考回路を得られるという点で、非常に有意義でしょう。

 

IAを通じて、金融知識と納得感のある意思決定手法を身に付けることは、何かやりたいことがある人にとって持っておかなくてはいけない武器だと個人的には感じます。

 

IAは、あなたに一流のプロフェッショナルへの無料の質問機会を提供する。

 

IAにあなたが入ることで得られるメリットは、上記のリテラシーなどに加え、プロへの無料の質問機会であると自分は考えます。

 

講師の方は非常に親身に自らの知見をシェアしてくださるので、何か個人的に疑問に思ったことがあれば、コミュニティなどで質問すると回答を得ることができます。冷静に考えて、IAにいるような高度なプロフェッショナルの方々にこのような相談の機会を得られるのは、とても貴重であると思いませんか?

 

いろいろやってみると、個別具体的に質問が出るのは当然のことであると思いますが、(例えば、自分が興味あるこの領域の市場規模は云々と出ているが、この値はどのように解釈すれば良いのか?などは一学生が頑張ってもなかなか実戦に即した結論が得にくいと感じます。)

 

もし、あなたが一人または少人数で何かをやろうと思っていて、このような質問機会を探しているのならば、IAのプロを積極的に活用することは一つの選択肢です。

 

まとめ:IAは、自らのidentityに起因する「これがしたい!」を「やれる!」に変えられる場所。

 

以上、自分の思うIAのメリットを中心にお伝えしました。

 

簡単にまとめると、I Aで獲得可能な「金融リテラシー」と「リスクマネジメント手法」「講師への質問機会」は、やりたいことの実現への障壁(経済知識・意思決定方法への不安・相談相手の欠如)を取り除く一歩となることが可能である、という内容でした。

 

なお、参加する際のデメリットについては特に浮かばないのですが、強いて言うなら週に2回、2時間の講義とその他の課題対応でそれなりのコミットが求められることでしょうか?しかしながら、得られるメリットに対して考えれば、デメリットと言うよりも投資に近いと考えます。

 

いずれにせよ、Identity Academy の活動は、きっとあなたの中の identity から起因する「これがやりたい」気持ちを、現実的に「できる」ようにする大きな一歩となるに違いありません。

 

意欲的な皆さんのご応募・ご参加と、懇親会で実際にお会いして刺激的なお話しができることを楽しみにして、本文の締めとさせていただきます。

 

読んでいただきありがとうございました!

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